消費者金融

人間の心理をついた自動契約機

全国の人口5万人以上の市ともなれば、各大手消費者金融の店舗は必ずあります。特に駅
周辺の雑居ビルには店舗が集中しており、ビジネス街などでは大手以外でも中堅中小とい
った金融業者の看板を見ることができます。

もっとも、現在ではネットの普及によりスマホやパソコンから簡単に申し込みが出来てし
まうことから、わざわざ店舗に来店することも不要ですが、中小クラスの金融業者では、
まだまだ店舗での審査が中心となります。

店舗での審査は誰にとっても嫌なものです。特に地元の人間にとったら近所の目がありま
すし、女性などは特に世間体が気になります。可能であれば、金融会社の窓口などへ行く
のはごめん被りたいと考えるのは、誰しも同じでしょう。

そんな人間の心理を巧妙についたのが、1993年に導入された無人契約機です。

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無人契約機のシステム

当時の無人契約機は、無人契約をする個室ブース内に専用機器が設置され、その機器と店舗
とがISDN回線などで接続され、店舗にいる社員が遠隔操作をして手続きを進めるシステ
ムです。

個室ブース内の専用機器では、融資申込者がガイダンスに沿って申込書や契約書の作成を進
めていき、本人確認では専用機器付設のスキャナーで読み取らせて送信します。

こういった情報を受け取った店舗側は、カメラから送信されてくる本人画像を確認しながら
、応対をしていきます。つまり、無人契約機といっても社員が側にいないだけのことで、カ
メラを通してしっかり監視されているわけです。

しかし、こういった無人契約機は爆発的にヒットし、瞬く間に顧客数を増やしていきます。
業界でいち早く導入したアコムでは、設置以降、わずか二年程度で飛躍的に顧客数を伸ばし
たことで、他の消費者金融各社も追随し、いろんな名称をつけた無人契約機を投入していき
ました。

  • アコム・・・むじんくん
  • プロミス・・いらっしゃいまし〜ん
  • 三洋信販・・ポケットバンク
  • アイフル・・お自動さん
  • 武富士・・・¥むすび
  • レイク・・・ひとりででき太

なんとも締まりのない名称ですが、庶民になじみが深くなるようなキャッチフレーズにし
たのでしょう。

ちなみに、当時の無人契約機の値段は1200万円といわれています。そういった機器を
数百台も設置するのですからかなりの投資になりますが、しかしそれによって削減される
人件費と、新規顧客が見込めることから十分に収益が見込める投資であったはずです。