多重債務

自転車操業の危険性

金融業者からの借入が増えてくると、毎月の支払いも大変になってきます。しかも、冠婚葬祭などの急な出費があれば、とたんに支払いに窮してしまって金策に奔走することとなってしまいます。

最初のうちは親兄弟、あるいは知人などからお金を借りて返済に充てますが、それが毎月になってくると次第に敬遠されてしまって、いずれは借金を断られることは自明の理です。

逆に考えると、どんないい人間でも、毎月お金を借りるくる人間がいたら「またか」と思ってしまうはずです。

結局、親兄弟や知人から借金できなくなれば、後は金融業者から借りるより方法はありません。しかし、すでに多重債務の人間に易々とお金を貸すような金融業者は少なく、多重債務者向けの融資をしているマチキンでしか借りれないのが現実です。

多重債務者の多くは上述のような経験をされていると思います。借入の返済のために新規借入をして返済に充てるという、まるで無間地獄のような自転車操業ですが、こういった行為を続けていても借金が増えることはあっても、絶対減ることはありません。

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総量規制が施行されて以降

こういった多重債務者を生む出さないための施策として、2010年6月に施行された総量規制によって、年収の三分の一を越える新規借入は出来なくなりました。

これは上記のような自転車操業をしている人間を救済する目的で施行されたわけですが、借りれなくなった多重債務者はどこへ行ったのでしょうか? 本当に救済されたのでしょうか?

総量規制が施行されて以降、自己破産をする人が増加しました。しかし、言われている多重債務者の数ほど自己破産の数は多くありません。

では、多重債務者たちはどこへ行ったのかといいますと、総量規制が適用されない借り入れ先へ行っているようです。結局、まだまだ救済はされていないというのが現実です。